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時折、崩れかけた完全な廃屋を見かけることがありますが、この手の廃屋の所有者さんにはどんなメリットがあって放置しているのでしょうか。

よく「建物があれば固定資産税が安くなるからだよ」なんて言われますが、東京や大阪と言った大都市圏ならいざ知らず、高松の土地の価格で建物のあるないが大きな差になる事はあまりありません。

その手の廃屋が残されている一番多い理由は「面倒くさいから」です。

冗談のように思われるかもしれませんが、いろいろと放置してる言い訳を論破していくと最後に残るのがこの「面倒くさいから」です。

「手放すと親戚が煩いから」「思い出があるから」「どうしていいかわからないから」とかそれっぽい事を言いますが、どれもこれもお金を払ってまで固執するほどのものではありません。

人間には「精神の恒常性」というのがあり、現状を変えたくないという気持ちが強くある人が多いのです。わかりやすい例で言うと、太ってる人は痩せたいと思ってるし、痩せなきゃとも思ってるんですが、この精神の恒常性のためになかなか行動に移れないのです。

お金を払ってでも現状を維持したい方はそれでもいいのですが、結局そのツケはお子さんとかの代に回って、将来的に恨まれるとか呆れられる種になるだけですよ。