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田畑は何故安いのか

田畑は何故安いのか

インターネット等で土地を探していると、時折すごく安い土地を見つけることがあります。ほぼ100%近い確率で「田」だったり「畑」だったりしますが。

では何故「田」や「畑」は安いのでしょうか。

一つは「農地法」によって購入の際に制限がかかることがあるためです。農地は基本的に農業をするためという名目で税制上の優遇を受けていたりしますので、これを取引する前には農地法の許認可を受けなければならないからです。

また農地というのは原則として耕作を前提としているため、家を建てたり駐車場にしたりするには「農地じゃなくなります」という農地転用という申請をするのですが、これはいろいろと条件があったり、取引に日時がかかったりという問題があります。

 

もう一つは土質の問題です。ご存知の通り田んぼや畑の土は黒くてふかふかだったり、雨が降るとぬかるんだりしますが、この上に住宅を建てるのは無理ですよね。そこで土の入れ替えをしなければならないのですが、これ結構費用が嵩みます。

その費用はざっくり言うと、坪当たり3万円程度かかります。例えば100万円で農地を買っても、住宅地にするために土の入れ替えで400万円かかったら、最初から500万円の土地を買ったのと同じになってしまいます。そうなると「安い」という利点が無くなります。

 

そういった許認可関係や土入れ替えのコストなどもあって田んぼは安く取引されることが多いのです。

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