お知らせ / 会社ブログ

「囲い込み」という悪習

「囲い込み」という悪習

不動産屋の収入は手数料で成り立っているのですが、この手数料は取引があった時に売主・買主双方から発生します。

売主買主双方から依頼を受ければ、単純に報酬は2倍になります。

これは「両手仲介」と言われるものですが、これ自体は別に悪い事じゃありません。間にあまり多くの人が入ると、伝言ゲームみたいになってトラブルが発生しやすくもなりますしね。

でもこれは狙ってやってはいけないのです。

売主から依頼を受けて販売活動をしている不動産屋に、買主が購入希望でやってくるなんてのはよくある話ですから。別に問題は無いのです。

問題になるのは、この両手仲介を狙って、他の不動産屋に故意に情報を流さなかったり、問い合わせに対して嘘の状況を話したりする場合にあります。

そんな事するわけないと思うでしょ?

でも実際に大手の不動産屋とかに売却の依頼をしたときに、他の不動産屋から「購入を希望するお客様が居るのでご紹介したいのですが」というと「もう契約が決まりますので」と断られ、その後そのお客様が直接その大手不動産屋に問い合わせると「ご案内できますよ」なんて言われる事があります。

これをやられちゃうと、売主としては買主が付く機会を失ってることになるんです。しかも悪質なことに、こういう不動産屋は売主さんに「こういう問い合わせがありましたよ」なんて報告はまずやってません。売主さんとしては無駄に売却までの時間がかかる可能性が高まります。

これは本当に「ダメ」だと禁止する流れがようやくできつつあるのですが、それでも石川五右衛門の言うように「盗人の種は尽きまじ」てなもんで、ニュースとかで取り上げられた時には一時的に減りますが、ほとぼりが冷める頃に再開する営業マンが多いです。

ま、私はそういうの「大嫌い」なので、頼まれてもやりませんけどね。

イエジン | 不動産売却情報満載のWEBマガジン