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低価格不動産が少ない理由

低価格不動産が少ない理由

時折「100万円以下で買える物件は無いですか」というお問合せを頂くことがあります。

ネットとかで「100万円から始める不動産投資」だの「100万円で大家さんになろう」なんて能天気なブログ書いてる人がちょいちょい居ますが、世の中そんなに甘くありません。

例えば私も利用している不動産情報サイトのアットホーム、こちらは高松市内の不動産情報が最も多く掲載されているサイトですが、ここには500件程度の中古住宅の情報が掲載されています。

その500件の中に100万円以下のものは何件あるでしょう。

答えは1~2件です。

では中古住宅ではなく土地ならどうでしょう。土地なら情報は1000件近くあります。この中で100万円以下のものは何件あるでしょう。

多くても2~3件ですね。

どうしてこんなに少ないと思いますか?

元から単純に数が少ない?

違います。

答えは、不動産屋が扱いたがらないからです。

では何故不動産屋が扱いたがらないのでしょうか。

まず、不動産屋の収入というのは仲介手数料が中心になるのですが、この手数料は物件の価格に左右されます

ですが、1万円の土地でも1億円の土地でも手続きや調査内容や説明内容は同じなんです。そして、やることは同じなのに手数料が1万倍も違います。昨年までは1万円の土地だと550円しか手数料が貰えませんでした。これでは契約書の作成や調査のための日当にもなりません。

今年から法令が変わって流石にそれだと不動産屋が仕事したがらないからってことで、400万円以下の不動産に関しては19万8千円を上限に売主からは手数料をもらって良いということになりました。

とはいえ、売主さんからすると、10万円の土地を売って10万円以上の手数料を取られるのであれば損しかしないと考えてしまいがちです。それゆえに低価格の物件が出ないという事になります。

もちろん不動産屋も買主からはお小遣い程度しかもらえないのであまり取り扱いたくないって感じになってしまう事もあります。

 

「じゃあなんでお前の所ではその手の低価格物件が多いんだよ」って思うでしょうね。

簡単です。他所がやらないからってだけですよ。

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