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不動産を購入する際には所有者の登記をする事になりますが、この際に持ち分と言うのを設定してご夫婦などで共有にする事があります。

共有の大きなメリットとしては、ご夫婦がそれぞれお仕事をされていてそれなりに収入がある場合、住宅ローンの減税などをそれぞれが受けられるという点でしょう。

デメリットとしては、万が一離婚などの話になった時にその持ち分が障害になって売却がスムーズにいかないことですね。

そういった意味では離婚しづらくするために共有にしちゃうという手もなくはないですが、実際にそういう事態に陥った時に本当に本当に大変になるって問題もあります。

似たような例で、夫や妻の両親とかから土地の提供を受けて、家屋だけをご夫婦で建てるといった場合があったりするのですが、こういった場合だと離婚だ何だって話になった時に、完全に手詰まりになります。例えば奥さんの親が持ってる土地の上に、夫の名義で家を建てたとします。この状態で夫有責の離婚をするとなった場合、土地と建物の所有者が完璧な利益相反関係となるので、売ることも貸すことも出来ませんし、離婚の話し合いですら金銭的に折り合いがつかなくなります。

共有にはメリットがあんまりなくてデメリットの方が多いんじゃないだろうかと個人的には考えてます。