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手数料半額や無料は安易に飛びつかない方が良い

手数料半額や無料は安易に飛びつかない方が良い

東京の一部地域では売却の際の仲介手数料を半額とかゼロとかを売りにしている不動産屋が出てきています。

正直に言ってこれは東京とかの大都市の一部で、しかもブラック企業じゃないと出来ない業態です。

ブラック企業でも法律の規制があるんだからサービスは同じだろうと思われるかもしれませんが、過去の経験で言うとそういう会社は初手からコンプライアンスが緩々なので、非常にリスキーです。

大都市部だと同じ手間で手数料が高額になるので、ブラック企業にすれば成り立ちますが、香川の様な地方だとそもそもの不動産単価が安いのでブラック企業にしても成り立ちません。

例えば高松の中古住宅中心価格帯は1000万円弱なのですが、これの半分となると国土交通省が「手数料安過ぎになるから経費とって良いよ」とした400万円物件のラインと同じになってしまいます。

手数料は買主から貰えばいいだろうとか言う売主も居ますが、その場合は不動産屋が囲い込みをする可能性が高くなります。囲い込みというのは、その不動産屋が他の不動産屋に情報を提供するのを拒否したりして売れにくくなる代わりに手数料が確保できるようになるという不法行為です。今でも時々問題になりますが、ノルマのキツイ大手不動産屋なんかでは常習的に行っている所もあります。

デフレが長く続いたためもあって、なんでも無料が一番と思う人が増えたのでしょうが、原則的に取引の基本は等価交換ですよ。タダより怖いものはないとも言いますしね。

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