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数字で嘘をつく人は居る

数字で嘘をつく人は居る

インターネット上にはいろんな情報が転がってて、自称専門家・コンサルタント・識者・有名人等が好き勝手なことを言ってます。専門家、特に市場動向や経済を専門としている方々の中では「人口減少が進む日本では不動産の需給バランスが悪化の一途を辿っており、価格は下がる一方である」というのが主流となっています。

まぁ主流がこうなっていると逆張りするコンサルタントとか専門家も出てくるというものです。ガン治療とかに自称専門家が「○○が効く」って治療でも何でもない事を勧めてお金を集めるのと同じですね。

「トム・ソーヤーの冒険」で有名なマーク・トウェインの言葉で「数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う」というのがありますが、実際に嘘つきなので数字を使った嘘が多いですね。

先日見かけたとあるコンサルタントのコメントで「首都圏マンション供給戸数は2023年で2.5万戸程度だが、棟数で言うと約300棟でしかない。これは1年間で見るとだいたい4駅につき1棟に相当するが、同じ駅でも出口や駅との距離等の条件を考慮すると、同時に検討される競合物件の数は非常に少なくなる」とか言ってました。

これ、どこが嘘だか分かりますか?

数字の部分は大体合ってるんですが、最後の「同時に検討される競合物件の数は非常に少なくなる」が嘘なんですよ。

首都圏の駅は2駅利用とか3駅利用が可能なくらい近い所が多く、しかもそういった場所は人気地区ですので供給が重なることが多いです。大体供給の無い不人気駅までを分母に入れて「4駅に1棟」とか言ってますしね。

例えば高松市で考えてみましょうか。

供給の大半が市内中心部、またはレインボー通り界隈に集中してますよね。例えば岡本駅とか八栗口駅とか香西駅とかの郊外駅周辺は供給ありませんが、それをもって「○駅に1棟」なのであまり競合しないとか言ってる人をどう思いますか?

普通に噓つきですよね。

この様に数字に騙されないようにしましょう。

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