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不動産の売却を考える時にまず最初に「買取」を想定される人が居ます。

まぁ、そういう方の考える「買取」というのは、市場で売ってる価格で買取ってくれるという非常に現実離れしたものであることが殆どです。

そりゃ、買取る不動産屋が自社ビルにするとか言う特殊な事情があるならわかりますが、そうではないのに市場価格で買取るわけないじゃないですか。

わかりやすい例で言うと、中古車の買取をしてる中古車屋さんはいくらでもありますが、店頭で売ってる価格で買取ってると思いますか？

八百屋さんが１本１００円で売ってる大根、１００円で仕入れてると思いますか？

不動産の「買取」というのは不動産屋から言うと「仕入れ」なんです。

当然、商売ですから「安く買って高く売る」のが基本です。更に言うと、「高く売る」と言っても相場を超えて高い値段で売りに出しても売れなければ不良在庫になるだけです。

ということは、買取をする不動産屋としては安く売り出して早く売りたいわけですよ。

となると正確には「少しでも安く買い叩いて、少しでも安く売り出して早く資金を回収したい」となります。

要するに、買取を考えるのであれば余程現金化を急ぐ時だけにしておいた方が良いということです。