お知らせ/会社ブログ【2022年以前】

大家業も楽じゃない

大家業も楽じゃない

相続したけど住む人のいなくなった家を賃貸に貸し出してはどうだろうと考える方は割と多いのですが、その殆どの場合は大家としての責任がついてくるという点を見過ごしています

これが築年数が新しいとか、賃貸向けの集合住宅なら問題ないのですが、殆どのお家は賃貸向けに作られていません。

新しいうちは問題ないのですが、建物というのは古くなってくると必ずどこかに不具合が発生します。賃貸に出すという事は、大家としてこの不具合を直す義務があるのです。これが住まずに放置してるだけなら「お金が出来たときに直せばいいや」で済みますが、貸してる場合はそこから対価を得ているのでそういうわけにはいきません。

築年数が古い場合はそれほど家賃は取れないのに、補修費が常時かかるようなことにもなりかねません。

それに中古住宅として売却する際には美装・清掃をする必要は無いのですが、貸すとなるとまず先に美装・清掃を行う必要があります。

仮に美装に50万円かかったとします。家賃が5万円なら最初の年の手取りは10万円にしかなりません。しかもそこから税金や維持費が引かれます。次の年に給湯器が壊れたとしましょう。交換費用は40万円程度です。更にその次の年に雨漏りが発生したとしましょう。屋根の補修・塗装費用は100万円くらいです。これはたまたま年をまたいでますが、同じ年に同時多発する可能性だって否定はできません。

大家業というのはそれだけのリスクを持っているのです。

また、コロナのおかげで新規入居者が激減してる状況下で、選んでもらえるだけのメリットを提供するのは容易ではありません。更に言うと高齢者入居による孤独死リスクや、家賃滞納時の対処等、今は大家業も全く楽ではありません。

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