お知らせ/会社ブログ【2022年以前】

時間をかけて高く売るという勘違い

時間をかけて高く売るという勘違い

不動産の売却を考えてる方から「時間がかかってもいいので高く売りたい」という意見を聞くことがあります。

マハラジャや石油王でも通りがかって気まぐれに買ってくれるのを待つんですか?

これが土地であれば別に無くなるものでも劣化するものでもないので50年単位くらいで考えて思い通りになる可能性がゼロではありません。50年もすればインフレなどで価格が上がる可能性もありますし、バブル景気みたいなのがもう一度来るかもしれませんしね。

但し、建物の場合はその考え方はお勧めしません。

土地と違って建物は経年劣化が必ずついて回ります。

住宅を売りに出したとして、一番高値が付くのはいつだと思いますか?それは売り出した直後です。なにしろそれ以上新しくはなりませんからね。

相場より高い値段をつけて売りに出せば、当然売れないので長い間市場に店晒しになります。しかもその間も建物はどんどん価値を落としていきます。

仮に築後10年の住宅を売りに出して「10年以内に売れればいい」とか考えて新築並みの価格設定をしているなら、その10年以内は殆どの場合やって来ません。中古はどこまで行っても中古ですから。

女性の方が気を悪くされるかもしれませんが、婚活市場と似たようなものだと考えるとわかりやすいかと思います。30歳の時に「40歳までに結婚できればいい」と考えてお相手の条件を高めに設定した場合、応じてくれる相手が現れればいいですが、現れなかったときは「30歳の時に考えた条件を希望する40歳」という事態になってしまいます。

高く売るにはその時の相場価格で売るのが一番高いというお話です。あとは単にギャンブルなので、上手くいく人もいればいかない人もそれなりに多くいるというだけですね。宝くじを買わなきゃ当たらないけど、買ったからって当たるわけではないのと同じです。

 

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