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「買わない」と「買えない」の違い

「買わない」と「買えない」の違い

先日「売らない」と「売れない」の違いについて書きましたが、今度は「買わない」と「買えない」について書きたいと思います。

時折当店に飛込みでやって来て「安くて広くて新築で駅が近くて道路が広くて車通りが少なくて周りに家が建ってなくて買い物に便利で病院が近くて人気の学校区の不動産が買いたいんです」といった感じの完璧に現実から乖離された話をする方が居ます。まぁここまで好き勝手な条件全部乗せって方は稀ですが、大差ない事を言ったうえで「もう何年も探してるんだけどなかなか無いんですよ、あったら即買うんですけどね」とかおっしゃいます。

こういう方は本人は「希望する物件が無いので買わないんだ」と思ってるのでしょうが、不動産屋の視点からするとこういう方は「買えない人」です。

不動産に限らず、売買というものは売り手と買い手のマッチングにしかないんです。仮に現実ではあり得ないような超奇跡的物件が存在したところで、売り手があなたを選ぶ理由って何かありますか?

そういう意味ではある意味恋愛市場や婚活市場以上にシビアですよ?

恋愛や婚活では「蓼食う虫も好き好き」という様に、単なる趣味嗜好で選ばれる可能性がゼロではありませんが、不動産売買の市場ではお金という絶対的な指標がある以上、そこから大きく外れたお買い得なんてまずないのです。

あなたがアラブの石油王かなにかで、無制限にお金が使えるのであれば東京都庁にでも住もうと思えば住めます。残念ですが、そこまでの超資金はお持ちでないと思いますので、持ってる資産の中で現実的な選択をしなければなりません。

これがまぁ精神的に耐えられないって方が、最初に言ってたような絵空事を言って「自分は買えないのではなく買わないのだ」と自分に言い聞かせて精神の安定を図るって事になります。そんなことをしたところで、現実は一ミリたりとも変化しませんので、結局のところ「生涯不動産は手に入らない」という結果にたどり着きます。

辛いかもしれませんが、現実をきちんと見ないといい買い物は絶対にできません。逆に言うと、辛くても現実をきちんと見ればよい買い物が出来て、更に将来的な展望が開ける事すらあります。

 

 

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