お知らせ/会社ブログ【2022年以前】

争続は金額の大小で起きるわけじゃない

争続は金額の大小で起きるわけじゃない

亡くなった方の財産を巡って血で血を洗う骨肉の争いに発展するのは別に珍しい話しではありません。

「うちにはたいした財産無いから問題ないよ」なんて呑気に言ってる方も居るでしょうが、私は過去に200万円程度の不動産を巡って兄弟が何年も争ったという物件を扱った経験があります。3人兄弟でしたので、処分費用とかを除くと各自50万円ちょっとくらい受け取って終わりとなるはずだったんですが、兄弟間で「自分が全部貰うべきだ」なんて各自が言い出して、「お前は大学行かせてもらった」だの「そういうお前は家を建てるときに援助してもらったはずだ」だの「お前は浪人した上に仕送りを貰ってたんだから遠慮しろ」だの、まぁくだらない理由で喧嘩をされていたようです。

こう言っては何ですが、そんなので争って全部勝ち取ったところで総額で150万程度。それで後に遺恨が残れば感情は金でどうにか出来ないレベルになりますから、法定通りさっさと分けて、各家族で温泉旅行でも行ってパッと散財すればいいのにと思ってました。

結果としては各家族の中に何人か冷静な人が居て、時間をかけてそれぞれで説得して数年後にやっとまとまりました。

法定通りに分けたようですが、結局遺恨は残るし、別に得するわけでもないし、争ってる間にわずかでも税金とか払ってるわけですから誰も得をしないオチですね。

この様に争う時は金額の問題ではない事が殆どなので、使わない不動産は出来れば早めに処分して遺言書などを残しておくことをお勧めします。

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